雑記

筆者の感情と言葉の墓場です。耳障りの良い記事は書けません。アイコンは【https://picrew.me/share?cd=QzK0Qy7qrx #Picrew #私好みの女メーカー】様にて作成しました。

気を付けていることと、社会への願い

 こんばんは。先日の記事が #性被害者のその後 のタグの作成主であらせられるminnette【@222Minette】様にご覧になって頂けたようで光栄な気持ちを隠せない筆者です。(フォローまでして頂いてしまいました……ありがとうございます。勝手ながら応援しております)

 唐突ですが、このブログやTwitterを運用するにあたり気を付けていることがあります。それは「女性の被害だけを考えないこと」です。男性の被害も同時に考えていくことを忘れないようにしていきたいと心がけております。
 ※ただ、それを正そうとまでは思っておりません。男性のことは男性が解決するのが筋だと思っております。手助けがほしいと望まれれば出来うる限りでお手伝いできれば、と思いますが「じゃあやって」と丸投げされた場合は対応しかねます。無関係の女性に丸投げできる程度に軽く簡単な問題なのだ、と判断するので。

 私の中には憎悪があります(私は先日の記事の事件の前から少しの男性嫌悪を抱えていて、事件後に強まりました)あのときの男性を許さない、ひいては性犯罪者を許さないという気持ちがあります。ですが、それを理由に不必要に男性を批判したくはありません。私は感情的になりやすく、そうなったが最後周りが見えなくなるという悪癖があります。そうなると、ただ私が嫌いだから、苦手だから、という理由で誰かを批判してしまう可能性が出てくることを自覚しております。

 確かに、昨今の性犯罪やフェミニストへの誹謗中傷、ただ意見を提示しただけでバッシングにあったアメコミファンの女性……その他多数(枚挙に暇がございません)を見ていると、私の中のミサンドリーが「男性って悪なのでは?」と囁きかけてきます。Twitterのアカウントを作ったこの数日感だけでも、あまりに酷い実態を幾つも幾つも見てしまいました。そしてそれが氷山の一角に過ぎないこともわかっているからこそ、己の男性を拒否したくなる気持ちを肯定したくなります。ですが、それは肯定してはいけない気持ちであり、誤解です。

 性犯罪者に迫害者、差別者に問題があるのであって「男性」という属性が悪いわけではありません。属性ではなく、差別意識を内包した社会通念が悪いことも多々あります。いかに男性に該当者が多かろうと「男性=悪ではない、むしろ一部の害のある人間のせいで迷惑している方もいらっしゃる」ということを常に念頭に置いておかないと、私はおそらく男性というだけで存在を否定してしまいます。つまり自分が差別者に成り下がることを意味します。

 それは『嫌』です。自分が嫌悪している存在と同じレベルまで、自分の身を貶しめたくありません。

 私はそんな私情で、己のミサンドリーを抑えております。誤解されたくないので先にお伝え致しますが、決して男性を擁護したいわけでも、忖度したいわけでもありません。ただ、色眼鏡で見たくないというだけです。事実として、性犯罪者やセカンドレイパー、フェミニストを加害する人間は何故か男性が多いです。否定する理由が見つからないくらいに多いです。故に、それらの該当者には厳しい目を向けていきたいと考えておりますが、無関係の男性にまで己の憎悪を向けないよう心がけていきたいのです。それが今世の中にありふれている「フェミニズムvs男性」のような誤った認識を解く手掛かりになるとも考えております。

 性被害者は、加害されたことを免罪符に加害者の属性を差別してはいけない。私はそれを忘れずにいたい。

 同時に、世の中の良識ある男性(女性)には、なぜ被害者が加害者属性を非難しがちなのかを一度考えてもらえたら、とも考えております。要は植え付けられた恐怖と警戒心なのです。この属性の人間に加害された→この属性は警戒しないといけない。そう考えるのは至極自然なことです。それが世間が被害者に訴えてきた自衛の意識でもあります。被害者が女性の場合、特にその自衛意識が問われます。「男はそういう生き物なんだから警戒しないほうが悪い」何度被害女性がそう不当な叱責を受けたことでしょう。どんなに自衛していても、暴力に訴えられたら加害者の悪意から身を守ることは不可能だというのに、です。
 「男は狼だから」「男の性欲は本能だから」「そんな格好でいるのが悪い」「誘うようなことしちゃったんじゃないの?」なんて被害後に言われ続けてみてください。たまったものじゃありません。性欲無罪? とんでもないです。本能であれば何でも許されると思っているのであれば、それは大きな間違いです。お腹が空いていれば目の前の人間を捌いて焼いて食べてよいのですか? 駄目でしょう? それと同じことがなぜ性犯罪なると通用しなくなるのか、今一度日本人は己の胸に問いかけてみるべきだと思います。

 それに先程上げた「男はそういう生き物」「性欲が本能」などといった発言。当たり前に広く世間に流布しておりますが、これ、酷い侮辱ですよ。是非男性に気付いてもらいたいのですが、これらが暗に意味するのは「男は性的欲望でしか物事を考えられない、愚かな生き物である」……悪意を込めた要約をするのであれば「男は馬鹿」ということですよね。それを公認したままで良いのでしょうか。私は駄目だと思います。これも立派な差別だと思います。男性という存在をあまりに軽んじているのではないかと思います。

 日本社会はミソジニーに塗れているとよく言われます。私もそう思います。そんな社会で過ごしていれば、気付かぬうちに差別意識を内包した人格に育つのは当然のことです。みんなみんな社会の被害者です。社会が人間に加害しているのです。そして、未来の加害者に仕立て上げてしまうのです。

 そんな社会を変えたいと思いませんか? 未来の子どもたちが差別のない社会でのびのびと育ってほしい、そう思いませんか?  倫理観のある優しい人間で溢れてほしいと、どんなものであれ犯罪はきちんと断罪される世の中であってほしいと、そう思いませんか?

 私は、日本が誰に対しても優しい国になってほしいし、皆さんにもそう思ってもらいたいです。だから、己の中の加害性を見つめて、抑えて、許せないものは許せないと今後も発言していきたいと考えております。